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相槌を打つ


相槌を打つ
あいづちをうつ

相手の話に調子を合わせて、受け答えをする。
鍛冶(かじ)で、赤く熱した鉄を槌(つち)で打ち鍛(きた)える際に、
もう一人が相手となり、呼吸を合わせて槌を入れることから、
相手の話に調子を合わせて受け答えのことばをはさんだり、うなずいたりすること。

「合いの手を入れる」と混同して、「相槌を入れる」とするのは誤り。





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愛想も小相も尽き果てる


愛想も小相も尽き果てる
あいそもこそもつきはてる

あきれはてて好意が持てなくなること。
「愛想」は愛着心、「小相」は語調を強めた語呂あわせ。
もともと愛情や好意を持って接していた者に対して、
すっかり愛着心がうせて、いやになってしまったという意。
したがって、始めから嫌いな相手や初対面の人に対しては使えない。
また、「愛想もクソも尽き果てる」というのは誤り。





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中らずと雖も遠からず


中らずと雖も遠からず
あたらずといえどもとおからず

射た矢が的に命中はしていなくとも、それほど外れてもいないということから。
ぴたりと的中してはいないが、だいたい推測していた通りで、さほど大きな間違いではないこと。
「中らず」は「当たらず」とも書き、
一般に「当たらずとも遠からず」というが本来誤用である。





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阿呆にも一芸


阿呆にも一芸
あほうにもいちげい

常人で有る無しにかかわらず、
世俗の雑念にまどわされないで一事一芸に打ち込むこと。
馬鹿と天才は紙一重と言うが、そのような人は集中力が非常にあるので案外傑作を生み出すことがある。

なお、阿呆でも一つぐらいは取り柄がある、
という意味で使うのは誤り。





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一姫二太郎


一姫二太郎
いちひめにたろう

子供は最初に女の子、二番目に男の子を生むのがよいということ。
女の子の方が育てやすいし病気にもなりにくいのが一般的で、
少し大きくなると手伝いをするから、母親にとってよいことから。
また、跡継ぎとなる男の子を望んでいたのに、
女の子が生まれて失望しないための慰めの意味でも使う。

「子供を生むなら、女の子が一人に男の子が二人の三人が理想的」
という意味ではない。
同義語、一姫二太郎三太郎/一姫二太郎三にゃ鬼が出る





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犬も歩けば棒に当たる


犬も歩けば棒に当たる
いぬもあるけばぼうにあたる

犬も出歩くから棒で打たれるような災難にあう。
だから災難に遭いたくなければ、気やすく何かに手を出したり、
出しゃばったりしないほうがよいということ。

なお、現在では逆の意味で、歩きまわっていれば思いがけない幸運にぶつかることもある。
だからじっとせずに積極的に行動したほうがよい、という意味でも多く使われるが、本来は誤用。
類義語、歩く足には棒当たる





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上には上がある


上には上がある
うえにはうえがある

自分ではこれが最高だと思っていても、世の中にはさらにその上の優れたものがあるということ。
何事においても上にはきりがなく、上限などないということ。

尚、優れた人物に対して「上には上がいる」といってしまいがちだが、それは誤り。
人に対しても「上には上がある」が正しい。
同義語、上に上あり下に下あり/上見ればきりなし/上を見れば方図がない
類義語、下には下がある





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上を下へ


上を下へ
うえをしたへ

上と下を取り違えることで混乱が生じること。
また、そのことで大騒ぎになる様子をいう。

なお、人がうろうろ移動する様子から「上や下へ」や
「上へ下へ」と言いがちだが、混乱する表現にはならない。
上にあるべきものが下に、下にあるべきものが上にあり、
混乱するさまをいうので「上を下へ」というのが正しい。
同義語、上を下への大騒ぎ





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有卦に入る


有卦に入る
うけにいる

好運に恵まれた時期に入って、することなすことがうまくいくこと。

また、良いことが当分続きそうなときにもいう。
陰陽道では、人の生年を木、火、土、金、水に分け、
その性(しょう)によって決めた年回りで
「有卦」に入ると吉事が七年続き、
「無卦」に入ると凶事が五年続くとされる。
「入る」を「はいる」と読むのは誤り。
また、「受けに入る」と書くのは誤り。





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雨後の筍


雨後の筍
うごのたけのこ

雨の降った後では筍があちこちにたくさん生えてくることから、
同類の物が相次いで現れることのたとえ。

また、同じような物事が次々に発生することにもいう。
なお、タケノコは成長が早くグングン伸びることから、
成長が早いことの意で使うのは誤り。





                                                             | 勘違い 誤用

後ろ髪を引かれる


後ろ髪を引かれる
うしろろがみをひかれる

去っていく人が、未練が残って気持ちが断ち切れないことのたとえ。
また、それゆえに前向きの決断ができず、思い切った行動も取れない状態。
去ろうとする人の髪を後ろから引っ張って、この場に留めようとするようすから。

なお、去っていくから後ろ髪を引かれるのであって、思いとどまって去ることが出来なかった場合は、後ろ髪を引かれることが無い為、このたとえを引用するのは誤り。
同義語、後ろ髪を引かれる思い





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薄紙を剥ぐよう


薄紙を剥ぐよう
うすがみをはぐよう

薄い紙を一枚一枚剥がしていくように、
病気が日ごとに少しずつ快方に向かっていくさま。

なお、悪い状態から少しずつ良くなることにたとえるのは誤り。
病気が少しずつ回復すること以外には使えない。





                                                             | 勘違い 誤用

馬が合う


馬が合う
うまがあう

人と人との関係で、お互いの性格、気持ち、気心などが合い、
何をするにもしっくりいくことのたとえ。
意気投合すること。
もとは、乗馬で使われた言葉で、
馬と騎手の呼吸が無理なく自然に合っている様子から。

なお、お互いの気持ちが合うことに言うため、
車・バイクや道具など、心をもたない物には使えない。
対義語、馬が合わない





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瓜の蔓には茄子はならぬ


瓜の蔓には茄子はならぬ
うりのつるにはなすびはならぬ

瓜の蔓には瓜しかならないし、茄子には茄子しかならないことから。
平凡な親からは平凡な子しか生まれてこないもので、
優れた子が生まれることはないとのたとえ。
血筋は争えないということ。
一般論としてたとえたり、自分の子供を謙遜していうときに使う。

なお、他人の子どもについて直接当の親に言うと失礼になり、
トラブルになりかねないので注意が必要である。
類義語、瓜を植えて瓜を得/葱の種は大根にはならぬ/
バラの根からはワラビが生えぬ/蛙の子は蛙/狐の子は面白
反対語、鳶が鷹を生む/親は親で子は子





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蘊蓄を傾ける


蘊蓄を傾ける
うんちくをかたむける

自分の持っている知識や技能を思う存分注ぎ込んで物事を行うこと。
「蘊蓄」は研究や経験を積んでたくわえた深い知識のことで、
「蘊蓄を傾ける」とは、その知識を発揮することをいう。

なお、自分の知識を得意になって披露することではない。





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江戸の敵を長崎で討つ


江戸の敵を長崎で討つ
えどのかたきをながさきでうつ

江戸の地で自分をひどい目に遭わせた相手に対して、遠く離れた長崎の地で敵討ちするということから。
意外な場所や領域、あるいは筋違いのことなどひょんなことから、かつて受けた恨みの仕返しをすること。
また、まったく関係ないことをして、自分だけ気晴らしをする場合にも使う。
たとえば、成績では勝てない相手に、異性にモテることで気を晴らすなど。
もとは「江戸の敵を長崎が討つ」とする説があり、大阪から江戸の職人を凌ぐ職人がきて成功を収めたが、長崎の職人がきて大阪の職人を超える大成功を収めたということから。

なお、遠く離れた場所まで追いかけていき、
恨みを晴らすほどの執念深さの意で使うのは誤り





                                                             | 勘違い 誤用

大見得を切る


大見得を切る
おおみえをきる

自信満々に大きなことを言ったり、大げさな言動で自分を誇示したりすること。
また、出来もしないことを出来るように言うこと。
「見得」は、歌舞伎役者が特に際だった場面で動きを止め、ことさら目立つ表情や身振りをする決めの演技で、「大見得」は、それをさらに大げさに演じること。
(転じて)自分のいいところを見せようとして大げさな振る舞いをすることをいう。

なお、「見得」を「見栄」と書き誤らないように注意。
「見栄」は、見た目、外観、みばえの意で、見た目の姿を意識して、実際以上によく見せようとする態度をいうときは「見栄を張る」をつかう。





                                                             | 勘違い 誤用

屋上屋を架す


屋上屋を架す
おくじょうおくをかす

屋根の上に、さらに屋根を架けるという意味で、
無駄なことをすることのたとえ。
「屋上」は屋根の上、「屋」は屋根のこと。

なお、屋根が二重になるところから、
「屋上屋を重ねる」といってしまいがちだが、
屋根は「架す」ものなので「重ねる」というのは誤り。
同義語、屋下に屋を架す/床上に床を施す
類義語、雪の上に霜





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お先棒を担ぐ


お先棒を担ぐ
おさきぼうをかつぐ

よく考えもせずに人の手先になって行動したり、軽々しく騒いだりすること。
また、権力者に取りいって、その手先になって働くことのたとえで、
よい意味で用いることはない。
「先棒」は駕籠(かご)の棒を前で担ぐ人のこと。

なお、駕籠の前を担ぐ様子から、先頭立って仕事をすることの意味と混同しがちだがそれは誤り。
その場合は「率先垂範(そっせんすいはん)」があり、また、人のために喜んで働くという意味なら「一肌脱ぐ」がある。
さらに、似たようなことばで、「片棒を担ぐ」があるが、この場合は自分の意思で仲間に加わっているので意味が異なることば。





                                                             | 勘違い 誤用

お釈迦になる


お釈迦になる
おしゃかになる

物を作り損ねたり、役に立たなくなることをいう。
もとは鋳物職人のことばで、阿弥陀仏を鋳るはずが、
誤って釈迦の像を作ってしまったことからいう。
なお、人が死ぬことやだめになることではない。
ちなみに、人が死ぬのは「お陀仏になる」という。





                                                             | 勘違い 誤用

遅かりし由良之助


遅かりし由良之助
おそかりしゆらのすけ

待ちかねていたのに、時機に遅れて間に合わず、用を成さないときに残念がって使うことば。
歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」の一場面より。
塩谷判官(えんやはんがん)は切腹の前に無念の思いを大星由良之助(おおぼしゆらのすけ)に伝えたくて到着を待ちかねていたが、なかなか現れないのでついに腹を切ってしまう。
そのとき遅れてかけつけてきた由良之助に、まだかろうじて息のある塩谷判官が苦しみながらいったせりふから。

なお、忠臣蔵で知られる浅野家の家老は大石良雄、通称 内蔵助(くらのすけ)であることから、
「遅かりし内蔵助」といいがちだがそれは誤り。
歌舞伎が元になっているので「遅かりし由良之助」というのが正しい。





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お裾分け


お裾分け
おすそわけ

もらった物の一部を他人に分け与えること。
「裾」は衣服の裾のこと。
そこから末端部分を切り、分け与えることをいう。

なお、ちょっとしたもらい物をしたときなどに、そのうれしい気持ちも含めて、親しい間柄の人に分けるというのが本意であるため、たとえどんなに高価な物であっても、目上の人に使うのは適切ではない。
その場合「お福分け」を使うと目上の人でも失礼に当たらないとされている。
類義語、お福分け





                                                             | 勘違い 誤用

お茶を濁す


お茶を濁す
おちゃをにごす

その場を一時的に取り繕うために、適当なことを言ってごまかすこと。
お茶の濁り具合を話題にして一時しのぎをすることから。
また、茶の湯の作法を知らない者が、抹茶をそれらしく濁らせて
その場をごまかすことからともいわれる。

なお、一時しのぎにその場を取り繕うことが本意なので、
質問に対してはっきり答えず、あいまいなことを言ってごまかすのなら、「言葉を濁す」というのが適当である。
類義語、顧みて他を言う





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押っ取り刀


押っ取り刀
おっとりがたな

緊急事態に取るものも取りあえず大急ぎで駆けつけるときのたとえ。
急な事態に、刀を腰に差すひまもなく、手にもったままの状態で駆けつけることから。

なお、「おっとり」を「のんびり」の意と取り、
あわてずゆっくり行くことと勘違いしないようにしたい。
同義語、押っ取り刀で駆けつける/押っ取り刀で飛び出す





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お手上げ


お手上げ
おてあげ

対処の方法がなく、はどうしようもならなくなること。
行き詰まって解決する手段が全くないこと。
また、降参すること。

なお、降参して両手をあげる様子からいうもので、
喜んだりうれしくて手をあげたり、良い意味で万歳することではない。





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同じ釜の飯を食う


同じ釜の飯を食う
おなじかまのめしをくう

一つの釜で炊いた飯を一緒に食べるという意味から、
仲間として寝食を共にしたり、職場の仲間として働くなど、
苦楽を分かち合った親しい間柄のたとえ。
なお、親しい間柄で同じ釜の飯を食ったとしても、
遊び仲間には使わない。
同義語、一つ釜の飯を食う/一つ鍋の物を食う





                                                             | 勘違い 誤用

鬼の霍乱


鬼の霍乱
おにのかくらん

鬼のように頑健で、ふだんは病気に縁のない人が、珍しく病気にかかること。
「霍乱」は日射病のこと。
また古くは、夏に激しい吐き気や下痢を起こす急性の病気のことも含めていった。
鬼でも日射病にかかるという意味からで、多くはからかっていう。

なお、「かくらん」を「撹乱」と混同して、
鬼のように激しくかき乱して混乱させるという意味で使うのは誤り。





                                                             | 勘違い 誤用

鬼も頼めば人食わず


鬼も頼めば人食わず
おにもたのめばひとくわず

鬼は好んで人を食うとされているが、こちらから食ってくれと頼むと、
かえって食いたがらないということ。
好きな事でも頼まれるとあれこれ理由をつけたりもったいぶって、なかなかやろうとしない人間の性癖をたとえたことば。

なお、鬼に食われようとしている人が、必死で命乞いをすれば鬼も食うのをやめてくれるという意味ではない。
だから、冷酷な人でも必死で説得すれば聞き入れてくれるという意で使うのは誤り。
同義語、頼めば鬼も人食わず





                                                             | 勘違い 誤用

溺れる者は藁をも掴む


溺れる者は藁をも掴む
おぼれるものはわらをもつかむ

非常に困難な状況にある者は、頼りになりそうにない物でもすがりつき頼ろうとするたとえ。
溺れかけている時には、人は役に立たないワラでも掴んで助かろうとあがく。
切羽詰まった危急の際は、それを脱するために何にでも頼るということのたとえ。
英語の「A drowning man will catch at a straw.」から。

なお、「藁」は頼りないもののたとえなので、頼み事をする相手に「わらをも掴む思いで来ました」などと言わないほうがよい。
仲のいい相手でも、怒らせるだけで話も聞いてもらえないことになりかねない。
同義語、切ない時は茨(いばら)をも掴む/藁にも縋(すが)る





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折り紙付き


折り紙付き
おりがみづき

十分信用できるという評価を得ること。
「折り紙」は書画や骨董に付ける鑑定書、保証書のこと。
奉書や鳥の子紙などを折って用いたところからいう。
(転じて)「折り紙付き」は人や物に対して、十分信頼に足る、
保証付きという良い意味で用いる。

なお、人が評判の悪人というような場合には「札付き」という。





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隗より始めよ


隗より始めよ
かいよりはじめよ

何事も手近なところから手をつけるべきだということ。
また、まず言い出した人が率先して実行するべきだということ。
「隗」は、中国戦国時代、燕の昭王に仕えた家臣「郭隗(かくかい)」のこと。
王が賢者を招く方法を隗に尋ねたところ、すぐれた人物を招きたいと思ったら、馬の骨のようなつまらない私を重用することから始めるのがよい。
そうすれば、隗のようなものでも重用されるのならと、すぐれた人物が続々と集まってくる、と答えたという故事から。

なお、単に一から始めること、あるいは一から出直すことではない。





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蛙の子は蛙


蛙の子は蛙
かえるのこはかえる

子は結局親に似るもの、平凡な人間の子は、やはり平凡な人間になるというたとえ。
また、子の性質や能力は親に似るものだということ。
親のカエルと子のおたまじゃくしとは似ても似つかない姿だが、成長すれば親と同じようにカエルになることから。

なお、褒め言葉では無いので「さすが蛙の子は蛙だ」などと感心していうような言い方には違和感が残る。
誤解されないためにもこのような使い方をしない方が無難である。

類義語、瓜の蔓(つる)に茄子はならぬ/鳶の子は鷹にならず
対義語、鳶が鷹を生む





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顔に泥を塗る


顔に泥を塗る
かおにどろをぬる

なにか悪い事をしでかして、相手の面目を失わせたり、名誉を傷つけたりすること。

なお、「親の名前に傷を付ける」「親の名をけがす」と混同して、
「親の名前に泥を塗る」と言うのは誤り。
「顔」に泥を塗ることはできるが「名前」に泥を塗ることはできない。





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書き入れ時


書き入れ時
かきいれどき

一日のうちで最も忙しい時間のこと。
また、商売などが繁盛して、最も利益の上がる時期のこと。
「書き入れ」は、利益を帳簿に記入すること。

なお、帳簿の「書き入れ」に忙しいとこからいったことばで、
お客を店に「掻き入れ」るのに忙しい時という意味ではない。





                                                             | 勘違い 誤用

風に柳


風に柳
かぜにやなぎ

しなやかな柳の枝が風に従ってなびくように、相手に少しも逆らわないこと。
そのように、相手に逆らわなければ災いを受けないということから、
相手の怒りなどをさらりとかわして上手に受け流すことのたとえ。

なお、手応えがない、効き目がない、といった意味合いで使うのは誤り、その場合は「糠に釘」「暖簾に腕押し」といったたとえを用いる。
また、人の意見を心に留めず聞き流すことの意味で使うのも誤り、その場合は「馬耳東風」を用いる。
同義語、柳に風/柳に風と受け流す/柳と受ける
類義語、豆腐に鎹/糠に釘/暖簾に腕押し/馬の耳に風





                                                             | 勘違い 誤用

片腹痛い


片腹痛い
かたはらいたい

そばにいてばかばかしくて見てられないこと。
身のほど知らずな者が実力以上のことを行っているのが、こっけいで苦々しく感じるさま。
本来は「傍(かたわ)ら痛い」といい、傍らで見ていていたたまれないの意で、「片腹」は誤解による当て字である。

なお、笑いすぎておなかが痛くなったり、
急に走ったりして脇腹が痛くなるという意味で使うのは誤り。
類義語、笑止千万/ちゃんちゃらおかしい





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片棒を担ぐ


片棒を担ぐ
かたぼうをかつぐ

駕籠は二人一組で前と後ろのそれぞれ一方の棒を担いで行う仕事。
「片棒」は駕籠を担ぐ二人のうちの片方のこと。
駕籠かきが時に二人で結託して、追いはぎまがいのことをしたことから、多くは悪い企てに加担することに言う。

なお、良い意味で仕事や計画などの仲間に加わるような場面で使うのはふさわしくない。





                                                             | 勘違い 誤用

語るに落ちる


語るに落ちる
かたるにおちる

何気なくしゃべっているうちに、本音や秘密をぽろっと話してしまうということ。
「問うに落ちず語るに落ちる」の前略。
人に追求された時には用心して、隠したい事実は語らず、しらを切ったり嘘を突き通すのに、何気ない会話のときや、得意になって自分から話すときには、ついうっかり真実を漏らしてしまうということ。

なお、「落ち」の有る話をおもしろく語ることではない。





                                                             | 勘違い 誤用

金の草鞋で探す


金の草鞋で探す
かねのわらじでさがす

わらで編んだ草鞋ではすぐに擦り切れるが、鉄でできた草履はいくら履いても擦り切れないことから、手に入れにくい物や見つけにくい人を、長時間かけて根気よくあちこちを探し回ることのたとえ。

なお、「金」は、金属の意なので、ゴールドの「きん」と混同して「きんのわらじでさがす」というのは誤り。
さらに、お金の力を駆使して探すことではない。
同義語、鉄(かね)の草鞋で尋ねる
類義語、年上の女房は金の草鞋を履いてでも探せ





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果報は寝て待て


果報は寝て待て
かほうはねてまて

幸運は求めても人の力で得られるものではない。焦って動き回ったりせず、気長に待っていればそのうち自然とやって来るということ。
「果報」とは、仏教語で前世での行いの結果として現世で受ける報いのこと。
(転じて)運に恵まれて幸福なことをいう。

なお、「寝て待て」といっても、怠けていても良いという意ことではなく、
人事を尽くした後は気長に良い知らせを待つしかないということ。
同義語、運は寝て待て/福は寝て待て
類義語、石の上にも三年/待てば海路の日和あり/人事を尽くして天命を待つ
対義語、運を待つは死を待つに等しい/蒔かぬ種は生えぬ





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