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網代の魚


網代の魚
あじろのうお

自由を失うこと。捕われの身になることのたとえ。
網代は冬季の川魚漁獲の仕掛けで、川瀬に杭を打ち立て並べ、
その下に竹製の簀(す)を設けたもの。
上流から下ってきた魚が杭に防がれてその下の簀に入る。
自然に網の中へ入ってくるようにした魚を捕る仕組み。
類義語、籠の鳥。網代の氷魚




                                                             | 困難 苦境 忍耐

朝に夕べを謀らず


朝に夕べを謀らず
あしたにゆうべをはからず

朝のうちは目前のことで頭がいっぱいで、
夕方のことまで考えられない状態のこと。
事態がきわめて急迫して、
一日の成り行きを考える余裕がないことをいう。
また、将来について長期的な見通しをもたずに、
その場限りの生き方をしていること。
類義語、朝に夕べを慮(おもんぱか)らず。
朝夕べに及ばず。




                                                             | 困難 苦境 忍耐

有って地獄無うて極楽


有って地獄無うて極楽
あってじごくのうてごくらく

財産があれば盗難や詐欺などの犯罪の心配、
子供がいれば子育てに苦労はつきもので、
教育費用が生活に大きな負担となる。
お金と子供はあればあるで苦労がたえないものだから、
結局はお金も子供もないほうが楽だということ。
これは、お金も子供もない者の負け惜しみか、
両方ともたくさん持っている者の嘆きのことばであろうか、
人生の苦楽は人それぞれの考えによるものであるということ。




                                                             | 困難 苦境 忍耐

有っても苦労無くても苦労


有っても苦労無くても苦労
あってもくろうなくてもくろう

お金がたくさんあると盗難にあわないかと心配し、
子供がいれば子育てに苦労する。
しかし、お金がなければ貧乏で苦労し、
子供がなければ老後の心配があるという。
お金と子供はあればあるで苦労がたえないが、
なければないでまた苦労するもの。
いずれにしても人の世の苦労が滲んだことば。




                                                             | 困難 苦境 忍耐

後腹が病める


後腹が病める
あとばらがやめる

出産後の腹痛、後陣痛を後腹といい、
産後しばしば腹が痛むように、物事が一段落してからも
それに関する出費が無くならないで苦しむこと。
また、一応事が済んだ後に、
なお好ましくない事が残って苦しむこと。
同義語、後腹痛む 後腹病む




                                                             | 困難 苦境 忍耐

後へも先へも行かぬ


後へも先へも行かぬ
あとへもさきへもゆかぬ

万策つきることのたとえ。
前に進むもならず後ろへ退くもならず、どうにもならなくなること。
進退きわまってどうにも身動きが取れなくなっている様子をいう。




                                                             | 困難 苦境 忍耐

危ない所に登らねば熟柿は食えぬ


危ない所に登らねば熟柿は食えぬ
あぶないところにのぼらねばじゅくしはくえぬ

冒険を恐れては、名声や利益は手に入らないということ。
熟柿は柿の木の上のほうに実るため、
それを得るためには高い所まで登らなければならないことから。
何事も危険を冒さなければ、
多くの利益や思い通りの結果は得られないということ。
類義語、虎穴に入らずんば虎子を得ず




                                                             | 困難 苦境 忍耐

危ない橋も一度は渡れ


危ない橋も一度は渡れ
あぶないはしもいちどはわたれ

一度は危険を承知の上で行動しないと成功は掴めないということ。
「危ない橋」とは危険な方法のたとえ。
人は地道に、着実に暮らしていくことが望ましいが、
冒険をさけてばかりいたのでは成功はおぼつかない。
一生のうちに一度か二度は、好機が来たと思ったら、
思いきって勝負に出てみるのもよいとのたとえ。
類義語、危ない枝に上らなければ熟柿は食えぬ 
虎穴に入らずんば虎子を得ず 商人は矢の下くぐれ




                                                             | 困難 苦境 忍耐

危ない橋を渡る


危ない橋を渡る
あぶないはしをわたる

腐った木の橋や今にも落ちそうな橋を、
危ないとわかっていながらあえて渡るように、
危険を承知で物事をあえてやること。
危険を冒す、冒険をする。
また、法律に触れそうな方法で仕事をしたり、
悪い結果を招く可能性の高い仕事をする時に使うことが多い。




                                                             | 困難 苦境 忍耐

脂に画き氷に鏤む


脂に画き 氷に鏤む
あぶらにえがき こおりにちりばむ

苦労したわりには効果がないことのたとえ。
脂肪のかたまりの表面に絵を描いたり、
氷に彫刻してうまく仕上げても、
暖かくなれば溶けて消えてしまうということから、
努力しても甲斐のない事のたとえ。
「鏤む」は、彫刻する、また、彫って金銀珠玉をはめること。
四字熟語、画脂鏤氷(がしろうひょう)
類義語、水に絵を描く 骨折り損の草臥(くたびれ)儲け




                                                             | 困難 苦境 忍耐

甘い酢ではいかぬ


甘い酢ではいかぬ
あまいすではいかぬ

甘い考えややり方では何事もうまくいかない、
だから厳しい態度で事に当たれということ。
生魚などは薄い酢では臭みをころせず美味しい料理は出来ない、
しっかりと酢を利かせることが肝心ということから。
また、煮ても焼いても食えない奴の事をにもいう。
類義語、ひとすじ縄では行かぬ




                                                             | 困難 苦境 忍耐

雨垂れ石を穿つ


雨垂れ石を穿つ
あまだれいしをうがつ

軒にしたたる雨のしずくのようなわずかな水でも、
長い間同じ所に落ちていると、いつかは石に穴をあけてしまう。
(転じて)
どんなに小さな努力でも、続けていれば大きな成果となる。
たとえ微力でも根気よく継続すれば、
大きな仕事をなし遂げることができる。
同義語、水滴りて石を穿つ 点滴(てんてき)石を穿つ
類義語、牛の歩みも千里




                                                             | 困難 苦境 忍耐

甘梃子ではいかぬ


甘梃子ではいかぬ
あまてこではいかぬ

甘い考えではうまくいかないということ。
よほど覚悟を決めてかからないと、やり遂げる事が出来ない。
「梃子」は、重い物を動かす時に使う道具だが、
大きい物になると、梃子の仕掛けも複雑になる。
簡単な梃子では重量物は動かせないことから。




                                                             | 困難 苦境 忍耐

危うきこと累卵の如し


危うきこと累卵の如し
あやうきことるいらんのごとし

高く積み上げられた卵は、いつ崩れ落ちるかわからないことから、
(転じて)
非常に危険な状態のたとえ。
四字熟語、累卵之危
同義語、累卵の危うき 
類義語、虎の尾を踏む 薄氷を履むが如し




                                                             | 困難 苦境 忍耐

有るは借金無いは金


有るは借金無いは金
あるはしゃっきんないはかね

有るのは借金ばかりで家計は火の車。
ひどくお金に困っている状態をいう。
また、金持ちと思われていても金を持たず、
借金をかかえている人が多いことをいったことば。
類義語、有りそうで無いのが金 
無さそうであるのが借金




                                                             | 困難 苦境 忍耐

粟一粒は汗一粒


粟一粒は汗一粒
あわひとつぶはあせひとつぶ

小さな一粒の粟にも収穫までには
一粒の汗をかく程の労力がかけられているということで、
食物を無駄にしてはいけないという教え。
農民の苦労と食物への感謝の気持ちを表したことば。
類義語、粒々辛苦




                                                             | 困難 苦境 忍耐

案じてたもるより銭たもれ


案じてたもるより銭たもれ
あんじてたもるよりぜにたもれ

あれこれ心配してくれるより、お金を戴いたほうがありがたい。
人は口だけでの同情はおしまずにするが、
実質的な援助はなかなかしてくれないものである。
「たもる」「たもれ」は、「賜わる」が転じたことば。
心配するより金をくれ、ということを、語呂合わせでいったことば。




                                                             | 困難 苦境 忍耐

案じるより芋汁


案じるより芋汁
あんじるよりいもじる

辛い事や心配事があった時、
くよくよ考えてもなるようにしかならない。
芋汁でも腹いっぱい食べてゆっくりした方が利口というもの。
うまい物でも腹いっぱい食べて元気を出せと言う事。




                                                             | 困難 苦境 忍耐

暗中に模索す


暗中に模索す
あんちゅうにもさくす

暗やみの中で、手探りで捜しもとめること。
対象となる物が見えないため、いろいろと手さぐりするが、
手がかりや方法がつかめないままの状態のたとえ。
四字熟語、暗中模索
類義語、五里霧中




                                                             | 困難 苦境 忍耐

暗夜に灯火を失う


暗夜に灯火を失う
あんやにともしびをうしなう

頼りにしていた人や物を失い、
どうしていいのかわからず途方にくれる様子をいう。
暗い夜道を歩く時に明かりを失ったり、
灯火を目指して進んでいたのに消えてしまって、
どうしたらよいのかわからなくなってしまうことから。
同義語、闇の夜に灯火を失う




                                                             | 困難 苦境 忍耐

家貧しくして良妻を思う


家貧しくして良妻を思う
いえまずしくしてりょうさいをおもう

貧しい境遇になると、家計を上手く切り盛りしてくれるような、
内助の功に優れた良妻が欲しくなるということ。
「史記」の「家貧しければ則(すなわ)ち良妻を思い
国乱るれば則ち良相(りょうしょう)を思う」による。




                                                             | 困難 苦境 忍耐

生き身に餌食


生き身に餌食
いきみにえじき

生活に困ってると言いながらも、みんなそれぞれ何とかして、
毎日結構食べていけるものである。
生きてさえいれば自然と食べ物は得られるものだということ。
類義語、生物に餌あり/口あれば食い肩あれば着る




                                                             | 困難 苦境 忍耐

石の上にも三年


石の上にも三年
いしのうえにもさんねん

つらくても我慢強く辛抱して続ければ、
いつかは成し遂げられるということ。
冷たい石の上であっても三年も座り続けると
暖かくなってくるということから。
なれない仕事や作業など、
世の中にはいろいろとつらいことや苦労があるが、
何事も辛抱、我慢することが肝要である。
忍耐強く耐え忍んでいればいつかは報われるということ。
同義語、火の中にも三年/
茨(いばら)の中にも三年の辛抱
類義語、禍(わざわい)も三年たてば用に立つ/
辛抱する木に金がなる/果報は寝て待て/
待てば海路の日和あり




                                                             | 困難 苦境 忍耐

鼬の最後っ屁


鼬の最後っ屁
いたちのさいごっぺ

困った時に使う非常手段のたとえ。
追い詰められたイタチが尻から悪臭を放ち、
相手がひるむ間に逃げることから、
人が窮した時に思い切った非常手段で
打開しようとするたとえ。




                                                             | 困難 苦境 忍耐

痛む上に塩を塗る


痛む上に塩を塗る
いたむうえにしおをぬる

悪いことが起こって悩んでいるのに、
さらに悪いことが起こるたとえ。
傷口に塩を塗るとしみて痛みがひどくなることから、
災難や不運が重なること。
同義語、傷口に塩/切り目に塩
類義語、損して恥かく/泣き面に蜂/弱り目に祟り目




                                                             | 困難 苦境 忍耐

一難去ってまた一難


一難去ってまた一難
いちなんさってまたいちなん

災難や困難が次々に襲いかかってくること。
身にふりかかった災難を切り抜けたと思ったら、
ほっとしている暇もなく別の災難に直面すること。
同義語、一難去ればまた一難/一難去れば一難来る
類義語、虎口を逃れて竜穴に入る/
前門の虎後門の狼/火を避けて水に陥る




                                                             | 困難 苦境 忍耐

一念天に通ず


一念天に通ず
いちねんてんにつうず

不可能と思われることでも、
成し遂げようという堅い決意があれば、
それが天に通じて必ず実現できるということ。
四字熟語、一念通天
類義語、蟻の思い天に登る/石に立つ矢/
一念岩をも徹す/精神一到何事か成らざらん




                                                             | 困難 苦境 忍耐

一寸延びれば尋延びる


一寸延びれば尋延びる
いっすんのびればひろのびる

いま目前に差し迫った困難や苦労を耐え凌げば、
それから先は楽になってゆとりができ、
万事うまくいくという意味。
「一尋」は六尺(約一・八メートル)
「一寸」は(約三センチメートル)
いま我慢して一寸延びておけば、
将来一尋延びることができるということから。
苦しんでいる人に前途の希望を持たせる時に使う。
同義語、寸延びて尺となる




                                                             | 困難 苦境 忍耐

井戸を掘るなら水の出るまで


井戸を掘るなら水の出るまで
いどをほるならみずのでるまで

物事は、やり始めたなら、
必ずやり遂げる根気が必要であるということ。
井戸を掘るのは根気がいる作業であることは、
始める前からわかっていること。
だから作業を進めていくうちに水脈が深いことに気落ちし、
中途でやめるようなら始めからやらないほうがよい。
何事においても途中でやめずに最後までやり遂げよというたとえ。




                                                             | 困難 苦境 忍耐

犬の川端歩き


犬の川端歩き
いぬのかわばたあるき

犬が餌を求めて川端をうろつくが、
餌になりそうな物はみんな流されていて、
むだな努力に終わることが多い。
そこから転じて、お金が無いのに店先をぶらついてみたり、
甲斐のない奔走をしたりするのにたとえる。
どんなに歩きまわっても何も得られないことのたとえ。
同義語、犬の川端/犬川/仔犬の只歩き




                                                             | 困難 苦境 忍耐

祈るより稼げ


祈るより稼げ
いのるよりかせげ

幸福を得たいと神に祈るだけで、
怠けていてもご利益(りやく)などあろうはずがない。
自分で働いて稼ぐほうが確実であるということ。
また、困難に直面した時は祈ってばかりいても解決しない、
一生懸命に努力して自力で運命を打開すべきだということ。




                                                             | 困難 苦境 忍耐

鰯で精進落ち


鰯で精進落ち
いわしでしょうじんおち

精進とは生臭物を断って菜食し、身を浄め心を慎むこと。
長い精進期間がやっと終わったのに、
その祝いを鰯のようなつまらない魚でするという意味で、
長い間の苦労や努力が十分に報われないこと。
また、精進期間中に鰯のようなつまらない魚をうっかり食べて
今までの努力を台無しにするという意味から、
つまらぬ事で大事な誓いを破ったり、
つまらない者を相手にして汚名をきせられる場合にもいう。
同義語、鰯で飲んで精進落とす




                                                             | 困難 苦境 忍耐

印形は首と釣り替え


印形は首と釣り替え
いんぎょうはくびとつりかえ

実印に限らず判子(はんこ)は大切に扱うこと。
いったん押した以上は、首と引き替える覚悟が必要。
軽々しく捺印して、後で苦しむ例も世間には多い。
「印形」は、印章、印判、はんこ。




                                                             | 困難 苦境 忍耐

憂いも辛いも食うての上


憂いも辛いも食うての上
ういもつらいもくうてのうえ

辛い苦しいなどと不平がいえるのは、
衣食住がたりているからで、
食べることさえ不自由をしていると、
日常的な苦しみなど辛い内には入らない。
苦しいとか辛いとかそんな不平不満を
言っていられるのは贅沢だということ。
「憂い」も「辛い」も同じ意味で、
同義語を重ねて調子をよくしたもの。




                                                             | 困難 苦境 忍耐

魚の水を離れたよう


魚の水を離れたよう
うおのみずをはなれたよう

ただ一つの頼りを失ってどうすることもできないさまのたとえ。
魚は水中にあればこそ自由に動きまわることができて、
本来の能力が発揮出来るのであり、
水という唯一のたよりを失うとどうにもならないことから。
唯一の頼みとするものを失ったり環境が変わったりして、
能力を発揮することができない様子のたとえ。
同義語、魚の水を離れたるが如し/魚の水を失えるが如し
類義語、大魚も陸に出れば蟻に攻めらる/
河童が皿の水をこぼしたよう




                                                             | 困難 苦境 忍耐

梲が上がらぬ


梲が上がらぬ
うだつがあがらぬ

いつまでも出世できないことのたとえ。
仕事などで芽が出ないこと。
「うだつ」は梁の上で屋根を支える短い柱(ウダチ)のこと。
うだつのように上から圧迫されているという意味と、
うだつを立てるほど立派な家をもてない境遇にある
という意味の二通りがある。
また、「うだつ」は「卯建」とも書き、
防火と装飾を兼ねて家の両側に卯の字形に張り出させた
小屋根付きの袖壁(そでかべ)で
富裕な者しかこれをつけられなかったところからという説もある。




                                                             | 困難 苦境 忍耐

内裸でも外錦


内裸でも外錦
うちはだかでもそとにしき

貧しくて家計は火の車のやりくりで、
家の中では裸同然のかっこうで生活していても、
外出する時は上等の衣服を身に着けて、
世間体は飾らなければならないことのたとえ。
また、そのようにして世間体をつくろうのが、
世渡りを上手にする秘訣だということ。
類義語、世間は張り物




                                                             | 困難 苦境 忍耐

馬に乗るまでは牛に乗れ


馬に乗るまでは牛に乗れ
うまにのるまではうしにのれ

高い地位につくためには、
まずは低い地位で実力をつけよということ。
乗馬は難しいので、まず牛で乗り方を練習せよという意味から。
また、乗り物としては牛より馬のほうが足が早くて適している、
しかし、近くに馬がいなくて目の前に牛がいるなら、
馬が見つかるまではその牛に乗って
少しでも先に進んだほうがよいという意味から。
最善の方法が取れなければ、次善の方法で始めよ、
何もしないでいるより、少しでも事を進めて
目標に近づけるべきだという教え。




                                                             | 困難 苦境 忍耐

売出し三年


売出し三年
うりだしさんねん

商売は開業から三年くらいは、やり繰りも苦しいが、
それを切り抜けると基礎や信用もでき、
軌道に乗ったあとは順調に儲かるようになるということ。
これは商売に限らず仕事を覚えて一人前になるまでには、
三年かかると言われており、何事も三年は辛抱が必要だということ。
類義語、商い三年/石の上にも三年




                                                             | 困難 苦境 忍耐

大きな家には大きな風


大きな家には大きな風
おおきないえにはおおきなかぜ

人にはそれぞれ境遇に応じた悩みがあるということ。
家が大きいとそれなりに吹き付ける風当たりも強いというわけで、
金持ちには金持ちの悩みがあることのたとえ。
また、仕事などの規模が大きければ、よきにつけあしきにつけ、
何事も大がかりになるという意味でも使う。
類義語、大きな所には大きな風が吹く/海大なれば嵐も強し




                                                             | 困難 苦境 忍耐

大きな物には呑まれる


大きな物には呑まれる
おおきなものにはのまれる

勝てる見込みのない者には、へたに反抗などしないで、
言いなりになっているほうが得である。
抵抗しても無駄だからおとなしく従ったほうがいいということ。
類義語、長い物には巻かれろ




                                                             | 困難 苦境 忍耐

沖にも付かず磯にも離る


沖にも付かず磯にも離る
おきにもつかずいそにもはなる

頼りにして身を寄せるところがないこと、
頼りにする人がいないことのたとえ。
また、どっちつかずの状態にあること。
同義語、沖にも出でず磯にも付かず/
沖にも磯にも寄り付かず/沖にも付かず磯にも付かず
類義語、波間の棄て小舟




                                                             | 困難 苦境 忍耐

斧を研いで針にする


斧を研いで針にする
おのをといではりにする

一つの事を根気よく努めることのたとえ。
斧を針の細さまでに研ぐというのは大変だが、
やる気になれば不可能ではない。
そこから、どんなに困難なことでも
忍耐と努力があれば成就するものだというたとえ。
同義語、斧を針にする/斧を針に磨ぐ
類義語、石臼を箸に刺す




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溺れる者は藁をも掴む


溺れる者は藁をも掴む
おぼれるものはわらをもつかむ

非常に困難な状況にある者は、
頼りになりそうにない物でもすがりつき頼ろうとするたとえ。
溺れかけている時には、
人は役に立たないワラでも掴んで助かろうとあがく。
切羽詰まった危急の際は、
それを脱するために何にでも頼るということのたとえ。
英語の「A drowning man will catch at a straw.」から。
なお、「藁」は頼りないもののたとえなので、頼み事をする相手に
「わらをも掴む思いで来ました」などと言わないほうがよい。
仲のいい相手でも、怒らせるだけで話も聞いてもらえないことになりかねない。
同義語、切ない時は茨(いばら)をも掴む/藁にも縋(すが)る




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思う事言わねば腹ふくる


思う事言わねば腹ふくる
おもうこといわねばはらふくる

心に思う事があっても差し障りがあるからと、
遠慮してなにも言わずに我慢していると、
あたかも食べ過ぎで腹がふくれているように、
不快な気が腹の内にたまってすっきりしないということ。
同義語、言わねば腹ふくる
類義語、思いを包むは罪深し




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思う念力岩をも通す


思う念力岩をも通す
おもうねんりきいわをもとおす

どんなことでも一念をこめて努めれば、
必ずできるということのたとえ。
必死になって物事を行えば、やって出来ないことはない。
岩のように堅く大きな障害があったとしても、
その壁を乗り越え必ず成就させることができるということ。

漢の李広(りこう)が狩りに行き、草むらに眠っている虎をみつけた。
その虎をしとめようと心をこめて射ると矢は見事に突き刺さった。
だが、近付いてみると虎の形をした石であった。
李広は自身の腕前に驚いて、
もう一度その石に向かって矢を放ってみたが、
こんどは立たなかったという故事「石に立つ矢」から。
類義語、石に立つ矢/一念天に通ず




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重荷に小づけ


重荷に小づけ
おもににこづけ

ただでさえ重い荷物を持っているのに、
さらに小さな荷物が加えられること。
大きな負担に苦しんでいる上に、さらに負担が生じるたとえ。
その負担は小量であったとしても苦しい。
「小づけ」は、大きな荷物につけられる小さな荷物。
同義語、大荷に小づけ
類義語、最後の一束の藁は(ラクダの)背骨を折る(中東のことわざ)




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終わりが大事


終わりが大事
おわりがだいじ

物事は達成しようとする間際に失敗する例が多い。
そこで初めを入念にするのは必要だが、緊張を緩めず、
終わりはとくに慎重さを期さなければならないということ。
類義語、百里の道を旅行く者は九十里を以って半ばとすべし/
終わりを慎(つつし)む事始めの如くんば則ち敗事無し





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会稽の恥を雪ぐ


会稽の恥を雪ぐ
かいけいのはじをすすぐ かいけいのはじをそそぐ

戦いに敗れた屈辱、また他人から受けた耐え難いほどの恥辱に仕返しをして、その恨みを晴らすことのたとえ。
「会稽の恥」は、戦いに敗れた屈辱、また人から受けた恥辱のこと。
「雪ぐ」は、その恨みを晴らすこと。
中国の春秋時代、覇権を争っていた越(えつ)の王・勾践(こうせん)は、呉(ご)の王・夫差(ふさ)に会稽山(かいけいざん)で惨敗した。

夫差の臣下(しんか)になることで命を助けられた勾践は、妻を召使に差し出し、馬小屋の番人にされるなどの屈辱を受けた。
苦労の後、越へ帰国した勾践は、そのとき受けたさまざまな恥辱を忘れず、多年の辛苦の末に、勾践は夫差を破って恨みを晴らしたという故事から。
類義語、臥薪嘗胆





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学は及ばざるが如くせよ


学は及ばざるが如くせよ
がくはおよばざるがごとくせよ

学問を修めるには逃げるものを追いかけて、まだまだ追いつけないときのような気持ちで努力せよという意。
学問をするとき自分はまだ十分ではないという気持ちを常に持ち、目標から目を離さず、日々怠らず力の限り努めなければならないということ。





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学問に王道なし


学問に王道なし
がくもんにおうどうなし

学問を修めるための、安易な方法はないということ。
学問には段階、あるいは過程というものがあり、学問を修めようと志す者は誰もがそれを経なければならない。
たとえ王といえども、一足飛びに修得できる近道はないということ。
「王道」は、王様専用の特別な道という意から、(転じて)安易な方法や近道のこと。
エジプト王トレミーから幾何学を手軽に学べる方法はないかと問われたギリシャの数学者ユークリッドが「幾何学に王道なし」と答えた故事から。
同義語、学問に近道なし/幾何学に王道なし
類義語、下学して上達す





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学問に近道なし


学問に近道なし
がくもんにちかみちなし

学問を修めるためには、順序だてて一つ一つ積み重ねて学んでいくことで習得できるもの。
手っ取り早く学べる速成法などはないということ。
同義語、学問に王道なし/幾何学に王道なし
類義語、下学して上達す





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楽屋で声を嗄らす


楽屋で声を嗄らす
がくやでこえをからす

むだな努力をするたとえ。
また、いくら苦労しても誰からも認められないことのたとえ。
役者が楽屋で一生懸命に稽古をしすぎて声を嗄らし、肝心の舞台で声が出なくなることから。
類義語、空き家で声嗄らす





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傘屋の小僧


傘屋の小僧
かさやのこぞう

仕事や作業を一所懸命にやっても叱られるということ。
傘を作る時に傘の骨を折って叱られることから、
頑張って主人のために働いたのに、少しもほめられず叱責されてばかりのつらい立場のこと。
一所懸命という意味の骨折りと、傘の骨を折るとの洒落ことば。
同義語、傘屋の丁稚





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苛政は虎よりも猛し


苛政は虎よりも猛し
かせいはとらよりもたけし

あまりにも厳しすぎる政治は、民衆にとって虎に食われたりする被害や恐ろしさよりもひどく、むごいということ。
「苛政」は苛酷な政治。重税や厳しい刑罰をおこなう政治。酷政。

孔子が泰山(たいざん)のふもとを通った時、家族を虎に食い殺されて泣いている婦人に会った。
そこで孔子は、なぜここを逃げださないのかと尋ねたところ、婦人がここには厳しい政治がないからだ、と答えた故事による。
四字熟語、苛政猛虎




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稼ぐに追い付く貧乏なし


稼ぐに追い付く貧乏なし
かせぐにおいつくびんぼうなし

いつも精を出して一生懸命働いていれば貧しい生活で苦しむことはないというということ。
一生懸命に働いていれば、貧乏神(びんぼうがみ)が追いかけてきても追いつけないことから。
同義語、稼ぐに貧乏追い付かず/辛抱に追い付く貧乏なし
類義語、鍬を担げた乞食は来ない
反対句、稼ぐに追い抜く貧乏神





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稼ぐに追い抜く貧乏神


稼ぐに追い抜く貧乏神
かせぐにおいぬくびんぼうがみ

いくら働いてもしょせん貧乏人は貧乏から抜け出すことができないことのたとえ。
「稼ぐに追い付く貧乏なし」をもじったことばで、稼ぐ速さよりも、追いかけてくる貧乏神のほうが速いという意味。
反対句、稼ぐに追い付く貧乏なし/稼ぐに貧乏追い付かず/辛抱に追い付く貧乏なし





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風蕭々として易水寒し


風蕭々として易水寒し
かぜしょうしょうとしてえきすいさむし

風はひゅうひゅう吹き荒れ、易水の川の流れは冷たく寒いということ。
悲壮感を表現するときに使うことば。
燕(えん)の太子に頼まれ、秦の始皇帝を暗殺しに出かけた荊軻(けいか)が、易水のほとりで見送りの太子らに二度と帰らぬ決意を歌った詩の一節。
「風蕭蕭として易水寒し、壮士ひとたび去ってまた還らず」より。





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風に櫛り雨に沐う


風に櫛り雨に沐う
かぜにくしけずりあめにかみあらう

櫛のかわりに風で髪をとかし、雨にぬれることで水浴びに代えるという意。(転じて)
風雨にさらされながら走り回って、さまざまな苦労を体験すること。
仕事のために東奔西走し、非常に苦労する事のたとえ。
四字熟語、櫛風沐雨(しっぷうもくう)





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敵の前より借金の前


敵の前より借金の前
かたきのまえよりしゃっきんのまえ

敵の前では胸を張って平然と構えていられるが、借金している相手の前ではそうはいかなくて頭が上がらないということ。
金を借りている身はそれほど辛いものだという事をたとえたことば。
同義語、敵の前は通れるが借金の前は通れぬ





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刀折れ矢尽きる


刀折れ矢尽きる
かたなおれやつきる

激戦のすえ、刀が折れ、矢ダネをすっかり使い果たし、武器が尽き果てることで、戦う手段がなくなり、精魂ともに尽きることから。
(転じて)
力の及ぶ限りやるべきことをやったが、物事を続けるための手段がなくなるということ。
四字熟語、刀折矢盡(とうせつしじん)
類義語、事ここに至る/万策尽きる/万事休す/弓折れ矢尽きる





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火中の栗を拾う


火中の栗を拾う
かちゅうのくりをひろう

他人のために、あえて危険を冒したり困難なことに身を乗り出すことのたとえ。
また、自分の利益にもならないのに、もめごとに頭をつっこんだりすること。
ずる賢い猿におだてられた猫が、囲炉裏の中で焼けている栗を拾ったが、栗は猿に食べられてしまい、猫はやけどをしただけだったという、「イソップ物語」の寓話から生まれたフランスのことわざ。
類義語、手を出して火傷する





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渇しても盗泉の水を飲まず


渇しても盗泉の水を飲まず
かっしてもとうせんのみずをのまず

どんなに困窮していても、絶対に不正なことはせず、行いを慎むということ。
「盗泉」は中国山東省にある泉。
孔子が「盗泉」のそばを通りかかったが、名がよくないといって、のどが渇いていたにもかかわらず水を飲まなかったという故事による。
「渇しても盗泉の水を飲まず、熱しても悪木の陰に息わず」の後略。
同義語、悪木盗泉/熱しても悪木の陰に息わず
類義語、鷹は飢えても穂を摘まず/武士は食わねど高楊枝
対義語、背に腹はかえられぬ





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河童の寒稽古


河童の寒稽古
かっぱのかんげいこ

寒中に泳ぎの稽古をするのつらそうに思われるが、一年中裸で水中に棲む河童にとっては平気であることから、一見他人の目には辛そうに見えても、本人は何とも感じていないことのたとえ。
同義語、河童の屁/餓鬼の断食





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金鎖も引けば切れる


金鎖も引けば切れる
かなぐさりもひけばきれる

鉄で作った丈夫な鎖であっても、引っ張りようによっては切れることがあるように、どれほど強い意志を持っていても、金の力やいろいろな誘惑に負けてしまい頼りにならない場合があるというたとえ。
また、困難なことでも一生懸命努力すればできるというたとえにも使う。





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悲しい時は身一つ


悲しい時は身一つ
かなしいときはみひとつ

喜びは分かち合えるが、本当に苦しい時悲しい時は一人で乗り越えるしかないということ。
苦しい境遇に陥ったときは、誰も寄り付かなくなり他人は頼りにならない、頼れるのは結局自分自身だけだという教え。
「身一つ」は、我が身一つ、自分一人ということ。
類義語、苦しい時は身一つ/悲しい時は身一心/悲しければ身一心





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叶わぬ時の神頼み


叶わぬ時の神頼み
かなわぬときのかみだのみ

日ごろ神も仏も拝んだことがない信仰心を持たない者が、病気や災難など困難な状況になって、苦境に立たされると神仏に助けを祈り求めるということ。
人間の身勝手さをいったことば。
また、日ごろは近寄りもしない人に、自分の身に困ったことが起きると泣きつくたとえ。
同義語、苦しい時の神頼み/切ない時の神頼み/恐ろしい時の神頼み/悲しい時の神祈り/困った時の神頼み/術なき時の神頼み
類義語、今際の念仏誰でも唱える/事ある時は仏の足を戴く/溺れる者は藁をも掴む/人窮すれば天を呼ぶ/死にがけの念仏





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鐘鋳るまでの土鋳型


鐘鋳るまでの土鋳型
かねいるまでのつちいがた

土鋳型は鐘を作るために必要なものだが、鐘が出来上がればその土鋳型は不要のものとなることから。
目的を達成するまでの手段として用いる物のことをいう。
また成功するまでは粗末な物でも辛抱しなければならないことにもいう。
類義語、鐘を鋳るまで泥鋳型





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金が敵


金が敵
かねがかたき

金銭のために苦労したり身を滅ぼしたりと、なにかとわざわいすることが多く、敵のようなものだということ。
また、敵討ちに出かけても敵に巡り合うのが困難なように、金を手に入れるのは難しいということ。
類義語、金が恨みの世の中/金が敵の世の中/銀は命の親命の敵





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金が物を言う


金が物を言う
かねがものをいう

解決が困難な物事でも、金銭の力があれば容易に進展しうるように、
世の中のたいていのことは金銭で解決できるということ。
それほど金銭の威力は絶大だというのたとえ。
類義語、金の光は阿弥陀ほど/地獄の沙汰も金次第





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金なき者は金を使う


金なき者は金を使う
かねなきものはかねをつかう

お金の無い人はお金に執着することもなく、手に入ればすぐに使ってしまうということ。
また、貧乏人ほど浪費家が多くお金の無駄遣いが多いため、いつまでたっても貧乏のままだということ。
類義語、金持ち金を使わず





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金の草鞋で探す


金の草鞋で探す
かねのわらじでさがす

わらで編んだ草鞋ではすぐに擦り切れるが、鉄でできた草履はいくら履いても擦り切れないことから、手に入れにくい物や見つけにくい人を、長時間かけて根気よくあちこちを探し回ることのたとえ。
なお、「金」は、金属の意なので、ゴールドの「きん」と混同して「きんのわらじでさがす」というのは誤り。
さらに、お金の力を駆使して探すことではない。
同義語、鉄(かね)の草鞋で尋ねる
類義語、年上の女房は金の草鞋を履いてでも探せ





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金は天下の回り物


金は天下の回り物
かねはてんかのまわりもの

金は人から人へ、世間をぐるぐる回っているもので、いつかは自分のところにも回ってくるはず、だから、今は貧しいからといってくよくよすることはないという励ましのことば。
また、真面目に働いていればいつかは自分のもとにも回ってくるかもしれないという庶民の淡い期待を表したことば。
同義語、金は天下の回り持ち/金は世界の回り物/金は世界の回り持ち
類義語、金は浮き物/金は湧き物/金銀は回り持ち/宝は国の渡り物/貧乏難儀は時の回り
対義語、金と子供は片回り/金は片行き





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神ならぬ身


神ならぬ身
かみならぬみ

神ではない、すなわち能力に限りある人間の身であるということ。
また、人は神と違い能力には限りがある、だからできないことがあっても当然だということ。





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彼も人なり予も人なり


彼も人なり予も人なり
かれもひとなりわれもひとなり

彼も自分も同じ人間なのだから、彼にできることが自分にできないはずがない。
努力さえすれば他人に出来ることは、どんなことでも出来ない事などないということ。
「予」は、自分のこと。
同義語、彼も丈夫なり我も丈夫なり





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可愛い子には旅をさせよ


可愛い子には旅をさせよ
かわいいこにはたびをさせよ

子供が可愛いとつい甘やかしてしまいがちだが、愛する子供の将来のためには厳しい経験を積ませるほうがよく、辛い旅を体験させて世の中の苦労や困難を知るほうが立派に成長するのでよいということ。
なお、昔は現代のように交通機関が発達していなかったので、旅は辛く厳しいものであったため、人生経験を積むのによかったことから。
だから親が全費用を出して、子供になんの不自由もなく旅行させたり留学させたりすることではない、それでは厳しい経験を積ませることにはならない。
同義語、いとしき子には旅をさせよ/可愛い子は打って育てろ/いとしき子には杖で教えよ/可愛い子には灸をすえ憎い子には砂糖やれ
類義語、獅子の子落とし/親の甘いは子に毒薬/親の甘茶が毒になる





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皮切りの一灸


皮切りの一灸
かわきりのひとひ

何でも始めは苦しいものだということのたとえにいう。
「皮切り」は、お灸用語で最初にすえる灸のこと。
(転じて)物事のし始め。手始めの意。
最初にすえる灸(きゅう)は、皮が切られるような痛みを感じることから、何事もはじめは苦しいものである。
しかし一歩踏み出せばさほど困難ではなく、その後は楽になるというたとえ。
類義語、難しいのは第一歩だけ





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川口で船を破る


川口で船を破る
かわぐちでふねをわる

あともう一歩というところで失敗することのたとえ。
長い航海を終え、港付近の川口までたどり着くという時になって船を損なうことから。
また、出航時に川口で船を損なうことから、さあこれからというときに失敗することにもいう。
同義語、磯際で船を破る/港口で船を破る
類義語、九仞の功を一簣に虧く





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川越して宿をとれ


川越して宿をとれ
かわこしてやどをとれ

難しいことや困難な仕事は後まわしにせず、先に片づけておけということ。
いつ何が起こるかわからないから、先々のことを考えて対策を講じておけという意味もある。
昔は大雨が降って増水すると大きな川は渡れなくなってしまい、水かさが減るまで川越しを禁じられる。
何日も足どめされて宿で待つことになるので、渡れるうちに向こう岸に渡って宿を取っておくべきだということから。
同義語、川を前に控えて泊まるな
類義語、今日できることを明日まで延ばすな





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川中には立てど人中には立たれず


川中には立てど人中には立たれず
かわなかにはたてどひとなかにはたたれず

世渡りが非常にむずかしいことのたとえ。
激しい川の流れの中に立つことはできたとしても、
世間の荒波に押し流されずに生活していくことはむずかしいということ。





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韓信の股くぐり


韓信の股くぐり
かんしんのまたくぐり

将来に大望をいだく者は、目前の恥辱などは耐え忍ぶべきだということ。
「韓信」とは、中国漢の天下統一に功績のあった名将。
韓信が将来に大志を抱いていた若いころ、町でならず者に喧嘩を売られた時に我慢して争うことを避け、
言われるままに股の下をくぐらされるという辱めを受けたという故事による。
四字熟語、韓信匍匐(かんしんほふく)





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肝胆を砕く


肝胆を砕く
かんたんをくだく

事を成し遂げるために、持てる知恵をすべてしぼりだし、懸命に努力することのたとえ。
非常に苦心すること。精根を尽くして事に当たること。
「肝胆」は肝臓と胆嚢(たんのう)で、身体の大切な部分や心の意から、(転じて)心の奥底、真心のこと。





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干天の慈雨


干天の慈雨
かんてんのじう

日照りが続いているときに、恵みの雨が降ることから。
非常に苦しいときや困っているときにさしのべられる救いの手のこと。
また、待ち望んでいた物事の実現にいう。
同義語、旱天の慈雨





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艱難汝を玉にす


艱難汝を玉にす
かんなんなんじをたまにす

困難や苦労を乗り越えてこそ、人間は立派に成長するということ。
「艱難」は、困難にあって、苦しみ悩むこと。
「玉にす」は、立派にすること。
地中から掘り出した原石は、磨かれてこそ美しい玉になるということから。
類義語、玉磨かざれば光なし/苦労屈託身の薬/若い時の苦労は買ってでもせよ/若い時の力瘤
Adversity makes a man wise.(逆境は人を賢明にする)





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堪忍五両思案十両


堪忍五両思案十両
かんにんごりょうしあんじゅうりょう

腹の立つことがあってもじっと我慢すれば五両分ぐらいの得になるし、さらに物事の道理をよく考えて行動すれば十両分ぐらいの得があるという意味。
よく考え慎重に行動すれば良いことがあるという、忍耐と思慮深さの大切さを説いたことば。
同義語、堪忍五両
類義語、御意見五両堪忍十両/堪忍五両負けて三両/堪忍の忍の字が百貫する





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堪忍五両負けて三両


堪忍五両負けて三両
かんにんごりょうまけてさんりょう

我慢することは大きな値打ちがあるということ。
腹の立つことがあっても堪忍すれば五両分ぐらいの価値があるし、
たとえ堪忍がやや足りなくても三両ぐらいの価値がある意から。
類義語、堪忍五両思案十両/堪忍の忍の字が百貫する/御意見五両堪忍十両





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