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愛多ければ憎しみもまた多し


愛多ければ憎しみもまた多し
あいおおければにくしみもまたおおし

「愛多ければ憎しみ到る」の言葉とは違い、
愛情そのものの中に憎しみが宿ってるという意で、
愛にひそむ強い独占欲を指摘したもの。
愛憎が表裏一体をなしているときの男女の愛情のもつれや、
肉親の争いほど深刻なものはない。
類義語、愛は憎しみの始まり。可愛さあまって憎さ百倍。
愛憎は紙一重。




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愛屋烏に及ぶ


愛屋烏に及ぶ
あいおくうにおよぶ

「屋烏の愛」ともいい、その人を深く愛していると、
その人の家の屋根にとまっている烏(からす)までも
いとおしく思えること。
相手に対する愛情が、きわめて深いことのたとえ。
反対語、坊主憎けりゃ袈裟まで憎い。




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愛してその醜を忘る


愛してその醜を忘る
あいしてそのしゅうをわする

本気で惚れこむと相手のよい点ばかりが目につき、
悪いところがわからなくなる。
しまいには悪い所も良く見えてくるということ。
類義語、あばたも笑くぼ。惚れた欲目。
恋すれば色の文目(あやめ)もわきまえず。




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秋深し隣は何をする人ぞ


秋深し隣は何をする人ぞ
あきふかしとなりはなにをするひとぞ

秋も深まったある日、床に伏せって静かにしていると、
隣の人の生活の音が聞こえ、
隣の人は何をしている人だろうなどと想いを寄せること。
また、物音一つたてずひっそりと暮らしている隣人に、
一体何を生業にしている人なのだろうと気にかけているようすから、
都会の孤独さを表すのによく引用されることば。

松尾芭蕉(まつおばしょう)の「秋深き隣はなにをする人ぞ」の
「き」を「し」にかえて、ことわざとした。
本来は、芭蕉が出席するはずだった俳席に、
病気のため欠席することとなった。
その俳席に出席している方々のために、
「私は床に伏せっておりますが、
みなさんはいかがお過ごしでしょうか」という意をこめて送った一句。
その10数日後に亡くなったので、これが芭蕉最後の句となった。




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諦めは心の養生


諦めは心の養生
あきらめはこころのようじょう

失敗したことや不運な出来事などを、
いつまでもくよくよ思いわずらっているのはよくない。
きっぱりあきらめて次へ備えるようにした方が
精神の健康のためには良いということ。
将来の希望に生きるのが大切である。




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明日は明日の風が吹く


明日は明日の風が吹く
あしたはあしたのかぜがふく

明日の事は明日考えればよい、将来の不安や先のことを
思い悩むよりは、成り行きに任せて生きよということ。
明日になれば今日とは違った風が吹くという意から。
無駄な取り越し苦労はせずに、
その時になってから心配しても遅くはない。
くよくよ考えずに開き直ることで、
不遇の身から変った運命が訪れるかも知れぬと言う励ましのことば。
また、本来は明日に希望を託するように励ますことばだったが、
今では、明日のことは明日の運に任せて、
現在を十分に楽しむほうがよい、
なるようになるという意味合いで使われることが多い。
類義語、明日の事は明日案じよ。明日は明日の神が守る。




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愛は憎悪の始めなり


愛は憎悪の始めなり
あいはぞうおのはじめなり

愛と憎しみは紙一重で、愛し合う間柄でも一つ間違えば、
愛は憎しみに変わってしまうということ。
愛にも節度が必要であるという戒め。
「愛は憎しみの始まり」ともいう。
類義語、愛多ければ憎しみもまた多し 可愛さ余って憎さ百倍




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相惚れ自惚れ片惚れ岡惚れ


相惚れ 自惚れ 片惚れ 岡惚れ
あいぼれ うぬぼれ かたぼれ おかぼれ

人が人を好きになる時の形には、いろいろなものがあるということ。
相惚れ=両思いの恋。相思相愛。 
自惚れ=ひとりよがりの恋。自分勝手に相手を好きになること。 
片惚れ=片思いの恋。一方的で相手に通じない恋。  
岡惚れ=ひそかに憧れる恋。交際相手がいる人に恋すること。
不倫。遊びで好きになること。
ほとんどの恋愛は、このどれかにあてはまるようです。




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青柿が熟柿弔う


青柿が熟柿弔う
あおがきがじゅくしとむらう

熟して落ちた柿がつぶれたのを見て、まだ青い柿が気の毒に思い、やがて自分も熟して落ちることも忘れて弔うということ。
弔う者もいつかは弔らわれる者と同じ運命となるため、
それほど差はないということ。
また、多少の差異や優劣を大げさに考えるべきではないということ。
類義語、「うみ柿が熟柿弔う」「昨日は人の上今日は我が上」
「目糞鼻糞を笑う」「五十歩で百歩を笑う」




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秋の空は七度半変わる


秋の空は七度半変わる
あきのそらはななたびはんかわる

秋の空模様はたびたび変りやすい事から、
心の変りやすい事をたとえたことば。
類義語、女心と秋の空。男心と秋の空。




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秋の日と娘の子はくれぬようでくれる


秋の日と娘の子は くれぬようでくれる
あきのひとむすめのこは くれぬようでくれる

秋の日はなかなか暮れないようでいて、急に日暮れになってしまう。
娘も両親が大切にしていて、なかなか手放さない様に見えて、
申し込むと案外簡単にくれるものであるということ。
「くれる」は「暮れる」と与える意味の「呉れる」のかけことば。
反対語、一人娘と春の日はくれそうでくれぬ。




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諦めは心の養生


諦めは心の養生
あきらめはこころのようじょう

失敗したことや不運な出来事などを、
いつまでもくよくよ思いわずらっているのはよくない。
きっぱりあきらめて次へ備えるようにした方が
精神の健康のためには良いということ。
将来の希望に生きるのが大切である。




                                                             | 心境 感情

足駄をはいて首ったけ


足駄をはいて首ったけ
あしだをはいてくびったけ

異性に惚れ込んで夢中になることのたとえ。
「足駄」は歯の高い下駄のことで、「首ったけ」は首の高さのこと。
足駄を履いても首のあたりまで沈むほど、深みにはまるという意。
ぞっこん惚れ込んでいることを「首ったけ」というが、
「足駄」が付くことで、深みにはまっていることを
さらに強調させている。
類義語、竹馬に乗って首ったけ。梯子をかけて首ったけ。




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預かり物は半分の主


預かり物は半分の主
あずかりものははんぶんのぬし

人から品物を預かったら、
半分は自分のものと思っても差し支えないないということ。
虫のよい考えのようだが、預かった以上責任もあり、
品物にもよるが保管するも大変なので、
自分の物と思って大切にするべきだということ。
類義語、預かり主は半分 使い半分 拾い主は半分




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明日の事は明日案じよ


明日の事は明日案じよ
あすのことはあすあんじよ

物事は予想通りに進まないのが常で、
明日のことをあれこれと考えるより、
今日をより充実させることが大切である。
どうなるかもわからない将来のことまで、
取り越し苦労するのはやめよということ。
明日は明日でなるようになるのだから、
くよくよしてもはじまらないという意味でも使う。
同義語、明日は明日今日は今日 
明日は明日の風が吹く




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頭禿げても浮気はやまぬ


頭禿げても浮気はやまぬ
あたまはげてもうわきはやまぬ

年を取っても道楽はなかなかやまないということ。
人はいくつになっても色気はあるもので、
浮気心は収まらないものだということ。




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当たるも八卦当たらぬも八卦


当たるも八卦 当たらぬも八卦
あたるもはっけ あたらぬもはっけ

占いは当たることもあれば当たらないこともある。
必ず当たるものではないので、たとえ凶とでても、
あまり気にすることはないということ。
「八卦」は、易の基礎となるもので、
自然界、人事界の百般を八種のかたちで示すもの。
(転じて)占い全般をいう。
類義語、当たるも不思議当たらぬも不思議




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痘痕も靨


痘痕も靨
あばたもえくぼ

好意をいだく者に対しては、欠点さえも長所に見えることのたとえ。
天然痘の治った後、顔にできるぶつぶつのことをアバタという。
にっこり微笑んだ時、頬に現れる窪みをエクボといい
非常に愛らしいもの。
そのエクボとアバタは似ても似つかぬものだが、
惚れた相手の顔にある痘痕は笑窪のように可愛らしく
見えるということ。
愛する相手には、欠点や短所が美点や長所に見えるということ。
同義語、痘痕も笑窪
類義語、愛して見れば鼻欠けもえくぼ 惚れた欲目 
面面の楊貴妃 愛してその醜を忘る




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雨は天から涙は目から


雨は天から 涙は目から
あめはてんから なみだはめから

涙は女にとって最大の武器ともいうが、
涙をながす女を前にした男が、
雨は天から降るし、涙は目から出ると決まったもの、
だからいくら泣いても平気だと言う、
強がる気持ちを言ったことば。
また、そう考えないとどうしようもないことにもいう。




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過ちては則ち改むるに憚ること勿れ


過ちては則ち 改むるに憚ること勿れ
あやまちてはすなわち あらたむるにはばかることなかれ

間違いを犯したことに気がついても、対面や威厳、
プライドに傷がつくと思って躊躇してしまい、
なかなか改めがたいもの。
しかし、決してそれを恐れることなく、
すみやかに改めよという戒めのことば。




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在りての厭い亡くての偲び


在りての厭い亡くての偲び
ありてのいといなくてのしのび

人が丈夫で生きていたころは、
とかく目につくのは欠点ばかりでうとましく思っていたが、
いざ死なれてみると、
こんどは美点ばかりが思い出されてなつかしく慕われる。




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安に居て危を思う


安に居て危を思う
あんにいてきをおもう

平穏な境遇にあって、安らかな暮らしをしていても、
万一の場合を念頭におき、危機が迫った時や
非常事態に対応出来るように備えておくべきだということ。
類義語、安きに危うきを忘れず/治に居て乱を忘れず




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言いたいことは明日言え


言いたいことは明日言え
いいたいことはあしたいえ

言いたいことがあっても、
心に浮かんだことを感情的にその場で口にしないで、
時間をおいてじっくり考えてから言うようにすればよい。
そのほうが失言も少なく、よい考えも加わり効果もある。
感情的になっているときは失言もしやすく、
相手に話を聞き入れてもらえないことのほうが多い。
また、相手が興奮しているときは話を押さえて、
後から言うほうがよい。
類義語、腹の立つ事は明日言え/月日がたてば気も変わる




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家貧しくして良妻を思う


家貧しくして良妻を思う
いえまずしくしてりょうさいをおもう

貧しい境遇になると、家計を上手く切り盛りしてくれるような、
内助の功に優れた良妻が欲しくなるということ。
「史記」の「家貧しければ則(すなわ)ち良妻を思い
国乱るれば則ち良相(りょうしょう)を思う」による。




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怒れる拳笑顔に当たらず


怒れる拳笑顔に当たらず
いかれるこぶしえがおにあたらず

怒って振り上げた拳でも、こちらが笑顔を見せていると
気勢をそがれて打ち下ろせないということ。
相手が暴力的な態度の時には
柔和に対応するのが効果的だということ。
争いごとを避ける為の、相手の怒りに対する効果的な方法の一つ。
同義語、握れる拳笑める面に当たらず
類義語、尾を振る犬は叩かれず/袖の下に回る子は打たれぬ




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居候三杯目にはそっと出し


居候三杯目にはそっと出し
いそうろうさんばいめにはそっとだし

居候が食事の時に、三杯目のお代わりの茶碗を気兼ねしながら
差し出すようすをうたった江戸後期の川柳より。
昔はご飯を三杯食べるのが常識で、一杯では失礼、
二杯では遠慮と目されていた。
でも居候は三杯目のお代わりのときには、
遠慮がちにそっと茶碗を出すということから。
他人の家に厄介になっている負い目から、
食事のときも遠慮しがちになるということ。
同義語、居候の三杯目




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急ぎの文は静かに書け


急ぎの文は静かに書け
いそぎのふみはしずかにかけ

急ぎの手紙ほど重要な用件である場合が多いもの、
だから努めて落ち着いて、書き誤りや書き落としのないように、
また相手が読み違いをしないよう、丁寧に書かなければならない。
こちらの気持ちが焦っているからといって、
乱暴な走り書きでは意を尽くことができない。
急ぐ時ほど落ちついて丁寧にゆっくり書けということ。




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痛くも痒くもない


痛くも痒くもない
いたくもかゆくもない

痛みどころか痒みも感じないことから、
なんの利害関係もないことのたとえ。
自分に被害がないからまったく苦痛を感じないこと。
また、少しも影響を受けないこと。
同義語、痛痒(つうよう)を感じない。




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命は鴻毛より軽し


命は鴻毛より軽し
いのちはこうもうよりかろし

正義、あるいは忠義のためであれば、
かけがえのない命を捨てても惜しくないということ。
「鴻毛」は、おおとりの羽毛で、最も軽いもののたとえ。
「軽し」は「かるし」とも読む。
同義語、死は鴻毛より軽し
類義語、命は軽く義は重し/命は義に縁りて軽し




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嫌じゃ嫌じゃは女の癖


嫌じゃ嫌じゃは女の癖
いやじゃいやじゃはおんなのくせ

男に口説かれて内心は嫌じゃなくても、
口ではそうと言わず、いやを連発するということ。
昔から女性心理をついたことばとされる。




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厭と頭を縦に振る


厭と頭を縦に振る
いやとかぶりをたてにふる

口ではいやと言いながら、
首を縦に振って承諾しているという意味で、
上辺の言動と本心とが正反対であること。
年頃の女性の微妙な心理を表現したことば。
類義語、いやいやうれしい




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色気よりも食い気


色気よりも食い気
いろけよりもくいけ

異性に好かれたいと思う色欲より、食欲のほうを優先するということ。
食欲が満たされてから色欲が出るということ。
また、色気よりも食欲が盛んな年ごろをいう場合がある。
さらに、外見より実質を重んじる意味でも使われる。
類義語、色取るより食い取れ/花より団子/詩を作るより田を作れ




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色は思案の外


色は思案の外
いろはしあんのほか

人はだれでも色恋のことになると常識や理性を失い、
理屈の通用しないものだということ。
「思案の外」とは、思慮分別とは別のものという意味であり、
非常識や無分別な言動をさす。
また、男女間の愛情や恋情は、常識でははかれないということで、
意外な組み合わせの男女が恋を実らせたりするのを評する時に使う。
同義語、恋は思案の外/色は心の外
類義語、恋は曲者




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鰯の頭も信心から


鰯の頭も信心から
いわしのあたまもしんじんから

第三者の目からはつまらない物でも、
信仰する人にとっては神であり、ありがたく見えるということ。
いわしの頭など捨てるようなつまらない物でも、
信仰すればありがたく思えるようになってくるということで、
信仰心の不思議さをたとえたことば。
平安時代の風習で、節分の夜に鰯の頭をひいらぎの枝にさして
門口に置くと悪鬼を払うと信じられていたことから。
「頭」は「かしら」とも読む。
同義語、鼻糞も尊みがら
類義語、竹箒も五百羅漢




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言わぬ心に恥じよ


言わぬ心に恥じよ
いわぬこころにはじよ

口に出して責めないで、相手が自らの反省するのを待つこと。
ガミガミときつく責めたりせずにそっとしておく、
そうした心待ちに対して、恥ずかしさを感じなければならない、
ということ。




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いわれを聞けば有難や


いわれを聞けば有難や
いわれをきけばありがたや

予備知識がない状態で見るとつまらないものでも、
その由来を聞くと急にそれがとても尊く感じられ、
ありがたみが増すということ。




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引導を渡す


引導を渡す
いんどうをわたす

「引導」とは仏教語で迷っている衆生を導いて、
悟りの道に入らせることだが、
実際には死者を済度(さいど)する儀式として葬式の際、
お坊さんが棺前に立って、唱え事をすること。
死んだことを相手に解らせる儀式であるところから、
最終的な宣告をして相手に仕方がないとあきらめさせることをいう。
類義語、因果を含めて引導渡す




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浮世は心次第


浮世は心次第
うきよはこころしだい

この世は楽しいと思えば楽しく、苦しいと思えば苦しく、
心の持ちようのいかんにある。
類義語、憂喜は心にあり
反対語、浮世は牛の小車




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牛の角を蜂が刺す


牛の角を蜂が刺す
うしのつのをはちがさす

牛の角に蜂が刺したとしても、牛は痛くも痒くもない。
そこから、何も感じないこと、あるいは効果がないことのたとえ。
同義語、鹿の角を蜂が刺す/石地蔵に蜂/釣鐘を蜂がさす
類義語、石に灸/蛙の面に水




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後ろ髪を引かれる


後ろ髪を引かれる
うしろろがみをひかれる

去っていく人が、未練が残って気持ちが断ち切れない
ことのたとえ。
また、それゆえに前向きの決断ができず、
思い切った行動も取れない状態。
去ろうとする人の髪を後ろから引っ張って、
この場に留めようとするようすから。
なお、去っていくから後ろ髪を引かれるのであって、
思いとどまって去ることが出来なかった場合は、
後ろ髪を引かれることが無い為、
このたとえを引用するのは誤り。
同義語、後ろ髪を引かれる思い




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内孫より外孫


内孫より外孫
うちまごよりそとまご

内孫も外孫もどちらも孫であることに変わりはないのだが、
同居している息子の嫁が生んだ内孫よりも、
嫁入りした娘が生んだ外孫のほうが可愛いものだという意味。
毎日顔を合わしてる内孫にくらべ、
外孫には会う機会が少ないからともいえる。
祖父母の心理をいったことば。




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生みの親より育ての親


生みの親より育ての親
うみのおやよりそだてのおや

自分を生んでくれた親と、育ててくれた親とがある場合、
血のつながりは無くとも、実際に苦労して養育してくれた親のほうに
大きな恩儀あることを忘れてはならないという意味。
子供を生むのは大変だが、それはひとときのこと。
それに対して一人前に育てるには長い年月がかかり、
その苦労は並大抵ではなく、くらべものにならない。
だから育ての親のほうが、
本当の親らしい愛情も恩義も感じられるという意味もある。
同義語、生みの恩より育ての恩




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占いは裏打つ


占いは裏打つ
うらないはうらうつ

凶の裏は吉といって、占いは逆に出ることもあるから、
凶が出たからといって心配することはないということ。
各々の努力と才能の結果が現実の吉凶となるものであり。
占いは吉凶ともに励ましや警告として理解し、
それ以上望むのは行き過ぎというもの。




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江戸の敵を長崎で討つ


江戸の敵を長崎で討つ
えどのかたきをながさきでうつ

江戸の地で自分をひどい目に遭わせた相手に対して、
遠く離れた長崎の地で敵討ちするということから。
意外な場所や領域、あるいは筋違いのことなど
ひょんなことから、かつて受けた恨みの仕返しをすること。
また、まったく関係ないことをして、
自分だけ気晴らしをする場合にも使う。
たとえば、成績では勝てない相手に、
異性にモテることで気を晴らすなど。
もとは「江戸の敵を長崎が討つ」とする説があり、
大阪から江戸の職人を凌(しの)ぐ大成功を収めた職人がいたが、
長崎の職人がきて大阪の職人を超える大成功を収めたということから。
なお、遠く離れた場所まで追いかけていき、
恨みを晴らすほどの執念深さの意で使うのは誤り。




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負うた子より抱いた子


負うた子より抱いた子
おうたこよりだいたこ

背負った子どもよりも、抱いた子どものほうを優先的に世話することから、身近なことを先にしたり、身近な者を大事にすることのたとえ。
同義語、負う子より抱く子/負うた子より抱く子/
負ぶった子より抱いた子/生んだ子より抱いた子




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伯父を見ると荷が重い


伯父を見ると荷が重い
おじをみるとにがおもい

伯父さんには自分が小さいときから、
何かと気にかけてくれていて世話になっているもの。
荷物を運んでいるとき、その伯父を見たとたん、
助けてもらえる気になり力が抜けて、
担いでいた荷物が重く感じられるということ。
依頼心を起こすと意気地がなくなるたとえ。




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煽てと畚には乗り易い


煽てと畚には乗り易い
おだてともっこにはのりやすい

人からおだてられると、誰でもいい気になって
失敗しやすいものだということ。
「畚」は、縄を編んで作った網に、
土石や農作物を載せて棒で吊り上げて二人でかつぐ道具。
ここではモッコをカゴに見立てて乗り物としていったことば。
モッコに乗れば楽なので、乗せてやると言われればつい乗ってしまうということと、おだてには乗り易いということをおもしろくいったもの。
類義語、煽てと畚には乗るな/煽てと畚には乗りたくない/
煽てと畚には馬鹿が乗る




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煽てと畚には乗りたくない


煽てと畚には乗りたくない
おだてともっこにはのりたくない

おだてには乗りたくない、ということを強調して言うことば。
「畚」は、縄を編んで作った網に、
土石や農作物を載せて棒で吊り上げて二人でかつぐ道具。
江戸時代には、罪人を刑場に運ぶのにも用いたことから。
他人のおだてにもモッコにも乗りたくないといったもの。
類義語、煽てと畚には乗り易い/煽てと畚には乗るな/
煽てと畚には馬鹿が乗る




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男心と秋の空


男心と秋の空
おとこごころとあきのそら

秋の天候は変わりやすく空模様がさまざまに変化するように、
男心も同じように変わりやすく移り気だということ。
これは女性から見た男の愛情の冷めやすさを言ったことば。
男の側から女の移り気をいえば、「女心と秋の空」という。
同義語、夫の心と川の瀬は一夜に変わる/
男心と秋の空は一夜に七度(ななたび)変わる
対義語、女心と秋の空/女の心は猫の目




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鬼の目にも涙


鬼の目にも涙
おにのめにもなみだ

冷酷な人間が慈悲心を起こすたとえ。
愛情や人情を知らず、鬼のように冷酷で無慈悲な人間が、
同情や哀れみの心を覚えて柄にもなく涙をうかべること。
類義語、鰐の涙




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鬼も頼めば人食わず


鬼も頼めば人食わず
おにもたのめばひとくわず

鬼は好んで人を食うとされているが、こちらから食ってくれと頼むと、
かえって食いたがらないということ。
好きな事でも頼まれるとあれこれ理由をつけたりもったいぶって、
なかなかやろうとしない人間の性癖をたとえたことば。
なお、鬼に食われようとしている人が、必死で命乞いをすれば
鬼も食うのをやめてくれるという意味ではない。
だから、冷酷な人でも必死で説得すれば聞き入れてくれるという意で使うのは誤り。
同義語、頼めば鬼も人食わず




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思い内にあれば色外に現る


思い内にあれば色外に現る
おもいうちにあればいろそとにあらわる

何か考えていることが心の中にあれば、
それが自然と表情や動作、ことばなどに出てくるという意味。
「色」は、様子や兆しのこと。
同義語、心内にあれば色外に現る/思うことは顔に出る
類義語、隠すより現る/隠れたるより見(あらわ)るるは莫(な)し/
精中(こころうち)に動き言(ことば)外に呈(あらわ)る





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思い面瘡思われ面皰


思い面瘡 思われ面皰
おもいおもくさ おもわれにきび

年ごろになって人を恋しく思ったり、誰かから恋しいと思われたりすると、顔に吹き出物やニキビが出てくるということ。
そこから、顔にニキビがある者を冷やかしたり恥ずかしがらせたりすることば。
「面瘡」は、毛穴をふさぐ黒い脂肪の固まりで、
「面皰」は、それに化膿菌がついて赤くなったもの。
恋心を抱くようになる年ごろと、発育盛りで性ホルモンの分泌が活発になりニキビが出やすくなる時期とが同じ頃の為、二つのことを結び付けたことば。





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思う事一つ叶えばまた一つ


思う事 一つ叶えばまた一つ
おもうこと ひとつかなえばまたひとつ

人間の欲望にはきりがないことのたとえ。
欲望が一つ実現すると、すぐに別の欲望が起こることから。
類義語、隴(ろう)を得て蜀(しょく)を望む/
千石取れば万石羨む/一つよければまた二つ





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思うに別れて思わぬに添う


思うに別れて思わぬに添う
おもうにわかれておもわぬにそう

相思相愛や恋しく思う人とは結ばれず、愛情を覚えたわけでもない人と結婚してしまう。
男女の縁ほど不思議なものはなく、ままならぬ巡り合わせをいったことば。
同義語、思うに添わで思わぬに添う





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親思う心にまさる親心


親思う心にまさる親心
おやおもうこころにまさるおやごころ

子が親を慕う心よりも、親が子を案じる心のほうが痛切であるということ。
また、子の親への孝心よりも、親が思う子への慈愛はさらに大きいということ。
安政の大獄で処刑された幕末の志士、吉田松陰の辞世の句
「親思う心にまさる親心今日の音づれ何ときくらん」より。





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親に目なし


親に目なし
おやにめなし

子を持つ親にとって、我が子はなにより可愛いもの。
だから親にはその子をひいき目に見てしまい欠点がわからず、
正しい判断ができないということ。
自分の子供の才能や素質などを、
実際よりも高く評価してしまうことにもいう。
類義語、親の目はひいき目/親の欲目/子故に迷う親心/
わが子の悪事は見えぬ/自分の子には目口が明かぬ





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親の思うほど子は思わぬ


親の思うほど子は思わぬ
おやのおもうほどこはおもわぬ

親はいつでも子供の身の上を案じているものであるが、それに比べて子供のほうは、それほど親のことを思っていないということ。
類義語、親思う心にまさる親心/親煩悩の子畜生/子を持って知る親の恩





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親の心子知らず


親の心子知らず
おやのこころこしらず

親は深い愛情で子のためになるように配慮するが、
子はそれを理解せず勝手気ままに振る舞うということ。
また、自分が親になってみなければ、親の気持ちはわからないということ。
親子関係にだけでなく、目上と目下の間柄や、
いろいろな世話をする立場にある人を親にたとえてもいう。
類義語、親の思うほど子は思わぬ/子を持って知る親の恩
対義語、子の心親知らず





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親は親子は子


親は親子は子
おやはおやこはこ

親子がそっくり似るとは限らない、あるいは親子は別の人格であるということ。
親と子でも、才能や性格、立場などが違うから、
親は子の生き方に干渉しすぎないほうがよいという意味もある。
さらに、ある事柄や人物に対して、親子それぞれに見方や好きらいを異にする場合にも使う。
類義語、形は生めども心は生まず
反対語、親が親なら子も子





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女の一念岩をも徹す


女の一念岩をも徹す
おんなのいちねんいわをもとおす

女の決意は固いもので、その執念深さは岩をも徹すほど凄まじいものであるということ。





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女の心は猫の目


女の心は猫の目
おんなのこころはねこのめ

女心は気まぐれで、変わりやすいことのたとえ。
猫のひとみが明暗によって形が変わることから、変化しやすいことをいう。
類義語、女心は月々かわる/女心と秋の空/変わりますぞ日に三度/秋日和と女心は日に三度/女心と冬の風は変わる





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女は相見互い


女は相見互い
おんなはあいみたがい

女性同士は共通の利害があるので、案外思いやりや同情を抱きやすく、かばい合い理解し合うものだということ。
類義語、女心は女が知る/女の事は女同士




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顔色をうかがう


顔色をうかがう
かおいろをうかがう

相手の表情から心の動きや機嫌をさぐろうとすること。
相手の反応を気にして、ようすを見ること。
同義語、顔色を見る





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顔に似ぬ心


顔に似ぬ心
かおににぬこころ

美しい顔立ちをしているが心は冷たい人はいるもので、
また鬼のような顔をしていても心の良い人はおり、顔と心は一致しないものだということ。
類義語、外面似菩薩内心如夜叉(げめんじぼさつないしんにょやしゃ)





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顔に紅葉を散らす


顔に紅葉を散らす
かおにもみじをちらす

若い女性が恥ずかしさのあまり、まるで紅葉の葉を散らしたかのように、ぱっと顔を赤らめるようす。
なお、お酒を飲んで頬をぽっと赤くしたときに用いるのは誤り。
同義語、紅葉を散らす





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陰では殿の事も言う


陰では殿の事も言う
かげではとののこともいう

どんな人でも陰では悪口を言われるもので、避ける事は出来ないのだから、気にすることはないということ。
殿様でさえ陰口を言われるの意から。
同義語、陰では御所内裏の事も言う/陰では公方様の悪口も言う/陰では殿の首も切る/A controller is not without contempt.(監督官も軽蔑をまぬかれぬ)





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籠の鳥雲を慕う


籠の鳥雲を慕う
かごのとりくもをしたう

狭い籠に閉じ込められている鳥が、大空に浮かぶ雲を恋い慕うように、拘束されている者が、自由な境遇にあこがれることのたとえ。
また、遠い故郷を恋しく思うたとえにも使われる。
同義語、籠鳥(ろうちょう)雲を恋う





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風蕭々として易水寒し


風蕭々として易水寒し
かぜしょうしょうとしてえきすいさむし

風はひゅうひゅう吹き荒れ、易水の川の流れは冷たく寒いということ。
悲壮感を表現するときに使うことば。
燕(えん)の太子に頼まれ、秦の始皇帝を暗殺しに出かけた荊軻(けいか)が、易水のほとりで見送りの太子らに二度と帰らぬ決意を歌った詩の一節。
「風蕭蕭として易水寒し、壮士ひとたび去ってまた還らず」より。





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風に柳


風に柳
かぜにやなぎ

しなやかな柳の枝が風に従ってなびくように、相手に少しも逆らわないこと。
そのように、相手に逆らわなければ災いを受けないということから、相手の怒りなどをさらりとかわして上手に受け流すことのたとえ。
なお、手応えがない、効き目がない、といった意味合いで使うのは誤り、その場合は「糠に釘」「暖簾に腕押し」といったたとえを用いる。
また、人の意見を心に留めず聞き流すことの意味で使うのも誤り、
その場合は「馬耳東風」を用いる。
同義語、柳に風/柳に風と受け流す/柳と受ける
類義語、豆腐に鎹/糠に釘/暖簾に腕押し/馬の耳に風





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形は生めども心は生まぬ


形は生めども心は生まぬ
かたちはうめどもこころはうまぬ

親は子供の身体は生んでも、その心までは生んでいないということ。
だから、子供の心が必ずしも親の心に似るとは限らない。
顔形は似ていても子供の賢愚(けんぐ)善悪は親とは無関係であるという意。
類義語、親は親子は子/子は生むも心は生まぬ
対義語、蛙の子は蛙/子は親を映す鏡





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鼎の軽重を問う


鼎の軽重を問う
かなえのけいちょうをとう

権力者や権威者などがほんとうにそれなりの実力や能力を持っているのかと軽んじて疑うこと。
また、あわよくば上位者の権威や地位を自分が取ってかわろうとする野心のあること。
「鼎」は食物を煮るための三本足の銅器で、権力の象徴とされた。
中国楚の荘王が無礼にも周王室に伝わる宝物の鼎について大小や軽重を質問したという故事から。
現在では、単にその人の能力の有無を問うという意味にも用いられる。





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皮切りの一灸


皮切りの一灸
かわきりのひとひ

何でも始めは苦しいものだということのたとえにいう。
「皮切り」は、お灸用語で最初にすえる灸のこと。
(転じて)物事のし始め。手始めの意。
最初にすえる灸(きゅう)は、皮が切られるような痛みを感じることから、何事もはじめは苦しいものである。
しかし一歩踏み出せばさほど困難ではなく、その後は楽になるというたとえ。
類義語、難しいのは第一歩だけ





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諫言耳に逆らう


諫言耳に逆らう
かんげんみみにさからう

その人のために欠点や過ちを指摘して諫める言葉は、聞かされる身にとっては素直に聞き入れにくいものだということ。
「諫言」は、諫(いさ)める言葉、お説教の意。
同義語、忠言耳に逆らう/金言耳に逆らう/至言は耳に忤う
類義語、苦言は薬なり甘言は病なり/薬の灸は身に熱く毒な酒は甘い/忠は憎みのもと/良薬は口に苦し





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